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【いつ君】作品の成り立ち(雑談)

NOVEL DAYS / ノベルアップ

やっとこさ表紙っぽいものを描いた。
君/私がタイトルに入っているので、涼也を入れたいなと思っていたけど、永遠に構図が決まらず。
でも涼也が入るなら、叶も入れたいじゃん…?(ここは対等なため)と悩み始め。
もう未佳一人にしようと振り切った。
こういう雰囲気イラストを描く際、一応先にカラーラフを作ってから線画に入るんですけど。
毎度、カラーラフの段階でこれでいいじゃん!と思っているのに、完成してから見ると全然雰囲気が違うんだよね…
↓カラーラフ

以下、作品の歴史。めっちゃ長い。

未佳と涼也の軌跡

未佳と涼也の創作自体は、表に出してなかっただけですご~く昔からあって、色々あって現在のいつ君の形になりました。
そんなわけで過去の欠片が生き残っていたりするので、さらーっと歴史を振り返ります。

Vol. 1 恋愛小説

正確にはいつなんだろう。2006年にはあったと思う。
ファンタジーのフの字もない恋愛小説を書くのにハマっていた時期がありまして。(同時期にどこいこも書いてた)
中学3年生の仁井谷佳菜(名前が違った)と睦月涼也しかいません。二人とも、話し方や性格は今とほとんど同じ。
涼也に関しては、この時から青灰髪。
これだけは覚えているけど、青灰色の髪のキャラが欲しかったんですよねぇ…
物語は、涼也が転校することになって、たぶん好きだったと思う的な手紙を残して行く。
ただし、最後の手紙文を書いて満足したらしく、本編は一話分しか書いてない。
この一話は、いつ君の第2話までと大体同じ。シャーペン拾って、仲良くなって、音楽で会話が弾む流れ。
イメージソングは「secret base〜君がくれたもの」

Vol. 2 現代バトルファンタジー

2009年。涼也が青髪だったせいか、何かを閃いて、以前の記事でぼやいたようにラグナログ(仮称)と表裏一体の世界に転向しました。
ここで佳菜→未佳に変わります。当時、手元の創作に「○ナ」とナで終わる二文字の女子が多かったので、趣向を変えたかった気がする。
ここでアニマ境界者ニアルタの設定、キャラクターは叶、綺咲、緑髪(暁斗の前身)が追加されました。
今と違って、幻想生物とバチバチにバトルする小説でした。叶の服はもっとフリルが多くてゴスロリでした。
緑髪くんは、もっと爽やかで社交的なキャラでした。
いつ君の11話まで、流れは同じです。緑髪くんが来て、綺咲が助けてくれて、喫茶店で涼也と話す流れ。

Vol. 2.5 現代バトルファンタジー…?

時が経ち、vol.2を読んで、蔵出ししたいな~と雰囲気イラストを書いたのが2018年。叶の服はこの時にゴシック寄りになりました。
ほかプライベートやらほか創作を片付けていたらあっという間に時が経ち、今年2024年にやっと蔵出しに着手し、さらっと書き直したのが2024年3月に上げた一話
しれっと『ハルカナタ』が生まれました。が、まだ彼名方 遥はいなかった。
この時はまだ、バトル小説の色を引きずっていました。
でも、実はこれってバトルより、ニアルタたちの生き方や未来の方が大事な話なんじゃないか?と思い始める。

ニアルタってどうやって生きてるんだろう…権力がある企業や行政が手を回している方が自然なのでは…?
→『ハルカナタ』、話に絡んできたら面白いな…ニアルタだったら、認知させられる系の能力だよね
→あ!ハルカナタ、行政に圧が掛けられる大企業の関係者にしよう!!(閃き)
ということで、一瞬で遥が生まれました。紫髪でメカクレでギザ歯で「~ッス」だったら可愛いなって。
物凄く書きたかったけど、今から舞台を握るようなキャラを追加すると世界観がひっくり返るので、書き直しレベルじゃ済まないと思いました。
だから本編はさらっと書き直して、エンディング後の番外編で書こうかと。
でも、そもそもvol.2 のエンディングが気に入ってなかったのと、緑髪に思い入れがなかったので()、いろいろ考え直した方がいいと思い、すべてを投入してブッ壊す覚悟を決めました。

Vol. 3 現代雰囲気ファンタジー(現在)

そうして形になってきたよ~って話してるのがこの辺
緑髪は名前も変えたいし、そもそも緑髪なのがだめなんじゃないか…と悶々と悩み、とりあえずイメージを決めてから諸々決めよう…と、ペンを取りました。
爽やかで…でも何考えてるかわからなくて…怪しいお兄さん…と描いたのがこれ。

この顔を見て、これは暁斗アキトって顔だな…とすんなり決まりました。夕焼け色の瞳なんだけどどうしても暁を使いたかったので暁斗。
あと、たまたまなんだけど凄い薄っぺらい笑顔だな…という点から、笑みは仮面設定が増えました。
おかげさまで、暁斗にはとても愛着あります。やはり緑髪だったのがダメだったのでは?(
緑髪くんの設定は、8割引き継いでいます。

その後、睦月家の話をするにあたってもっと上の世代…祖父母が必要になり、睦月家当主としてノーエが追加されます。
厳格な女当主って、なんか髪が長くて着物みたいなイメージがありました。が、そういう感じじゃないんだよな、と。
イメージを固めるために、たぶん髪は短くて…黒くて…どっちかというとマダムという感じで…と描いたら、思いのほか自分の趣味に突き刺さってしまい、メインキャラ寄りに昇格しました。
私にとってイラストと小説は両輪である。

そんなこんなで、タイトルも決まって晴れて公開したのが2024年7月でしたとさ。

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