afterword
あとがき
2021/5/22夜、Re完結しました!!!
(作者の都合的な意味で)長かった……
読んでくださった方、続きを待っててくださった方、ありがとうございました。
Reは主人公がすべてを変える!という強い気持ちで完走できた物語ですね。
いろんな人々の想いや信念を書けて楽しかったです。
この話、いつから始めたんでしょう。覚えてないです。
と思いながら、過去記録魔だった私のメモを遡ると、2007/3/21にReのページ作ってますね。1話は4/21に更新してますね。
14年…????
赤ん坊が中2になるほどの時間だが…???
ちなみにブログを読み返すと、東日本大震災のあたりで10章書いてたらしいので、あれから10年経っているが???って自分で首を傾げています。
さらにちなみに、ここで完結したって言っているので、表に出すの2,3年かかってます。(作者の都合で)
つまり執筆期間は恐らく10、11年。
学生時代、社会人の創作者さんたちが全然更新しないの寂しいなって思ってましたよ。なんでそんなに進まないんだろうって思ってましたよ。
マジでなんか進まないよね。あっという間に時が過ぎていくね…グッバイ日々…
Reの原型は、むかーし別に書いてた映画製作会社の現代恋愛小説の中で作られていた映画です。劇中劇というやつ。
その時には巫女服っぽいステラ、もっと剣士っぽい服のノストさん、ポニテ格闘女子サリス(後のサリカさん)、やはりステラそっくり盗賊ルナさんはいました。
それしかなかったんですけど、気の迷いで(?)この話を書くことにして、サリカさんが男になったり他のキャラが追加されました。
あっ詳しく書いてる当時の記事あったわ
ステラとノストさんの掛け合いが書くのが楽しくて、いつの間にかのめり込んでいたのは作者の方か。
ライトなノリで書き始めたので、こんな長い話になるとは思ってませんでした。単純に計画性がなかっただけですが…
あと後日談が1話だけあるので、さらっと絵を描いたらあげます!絵の構成がまとまらないけど!
ここで少しニヤッとする小ネタをば。
▼Restructureというタイトル
当時好きで聞いていた曲の名前からとりました。
なので最初の時点では「再構築」なんてまったく考えてませんでした。計画性のなさ以下略
活かしたいと思い、いい感じに拾った形になります…!
▼手を差し伸べる
ステラは物語の中で、3度ノストさんに手を差し伸べています。全部後半ですが。
一度目はデコピンで返され(本気にされてない)、二度目はスルーされ(拒否)、三度目にやっと手をとってくれてます。
…というネタをイラストで描きたいと思っている。
▼エンディングの設定について
アテル、ミリエレーナ、アテル母(名前はありますが後で)は、言動や外見で気付いてほしい…って思いながら書いております。
ほか、彼が永久空位を選んだ理由、新教団の起こり、三人の細かい設定などはちゃんとあるんですが、後日談で掬いきれているかは心配してます…
wikiがあったらそこに設定として書いておくのに…wikiざっくりでも作らなきゃ…
ちなみにエンディングイメソンあります。ノストさん視点で。
あとがきっぽいものはここまで。
以下はその他、作者的なよかった点、反省点、その他ネタなど長々と書いてます。
イメージやら壊したくない方はスルーで。
【よかった点】
▼まとめ方
この話のキーワードは「再構築」「対」です。
そこを踏まえると、深く考えずに風呂敷を広げたけど、そこそこ上手く辻褄合わせができたのではと思ってます。
ステラとルナさんの対比を始め、神と人、過去と現在、サリカさんとユニスなどなど、いろんなところで対構造がとれた。
再構築されたのは世界、ノストさん自身の他にも、関係性や自分の感情など色々あると思います。
【反省】
▼早く進めて
はい…
▼一人称小説の難しさ
一人称小説なので、絶対ステラの視点だけで書き切る!と思っていたのですが、結局三人称ターンも入って普通に無理でしたね。おまえが気絶してる間にも世界は動いているんや。
あとステラの視点しかないから、ステラにわからないことは読者にもわからない。
よってキャラたちの過去などを挟むのが難しくて、番外編がドサドサとできてしまった。楽しかったけど!!
多分今後、一人称小説はやらないです。一人称だと固い言い回しとか使いづらいし。
▼展開をもうちょい考えたい
今見るとめっちゃベタだなー!!って顔を覆いたくなるとこもあるんですけど過ぎたことなので良いです。(?
もし本にしたりする機会があったらバッサリ切ると思うw
▼文を圧縮せよ
Twitterとかでも見かけたんだけど、「情報の薄い文は読むのがしんどい」ということ。
ノスステのやりとりは好きですが、ちょい長いなーって今思います。読んでも大した情報があるわけでもない。そこまで細かく文を読んでくれる人はいない。二人が仲良いだけの情報です。(
何の進展も情報もない回とかしんどいよな…せやな…ってなったので、今後は意識したいなぁって思いました。
【エンディングを考えるまで】
残りは、この思考をお話しします。めっちゃ長いので、興味が無い方はスルーで。
結構候補をあげては消しあげては消しをやりました。
▼スロウ打倒エンド
スロウを倒してめでたしエンド。少し趣が違うけど載せておく。
ほんと書き始めの頃は最後を考えてなかったのでこんなノリでした。
でもスロウってなんで神剣ほしいんだろ?(まさかの考えてなかった)と考えたら、ここで終わってはいけないと思い、第2部として続けることに。
▼神を倒してエンド
そんなわけでラスボスが神に変更。
神を倒して…というか死んで、世界を復活させ、神の座を受け継ぐ(このへんは最初から決まってた)、ハッピーエンド。
ノストさんはまたジグルドの寄生で不老になり、ステラと不老人生楽しむ感じ。未来でサリカさんたちの子孫に会ったり。
結構長いことこのエンディングの予定だったけど、世界あっさり復活させてピンピンしてるステラさんやばくね???代償は?神よりつよない?って思い始め、ちょっと考え直すことに。
▼神を倒す・千年後に再会・お互い記憶あり
ますお手軽な代償として、「時間」を奪ってみることに。ステラ、禁錮千年です。
千年後にノストさんと再会したステラがぼろぼろ泣くのは想像に難くないし、ノストさんも教皇(ここから決まった)として過ごした千年でだいぶ角がとれたりして良いのでは。
かなりコレ!って思ってたけど、選びませんでした。
なぜかというと、二人の関係性を考えるとその後がやばそうだったから。
終章の最後らへん、ステラはノストさんと出会ったことを後悔するような言葉を言います。
ステラはノストさんを巻き込んだと思っているし、そのせいで彼は普通に生きられなくなったと感じている。
それは、ステラの、普通の人間に対する憧憬から来ている。
ステラは、自分はみんなにはできないことをやれると意気込む一方で、ノストさんと同じ世界を見たかった、普通の人間のように生きたかったと思っている。
それがいろいろ捻じ曲がって、ノストさんには普通に生きてほしかった、ということになる。
そんなステラが、すべてを投げ打って千年自分を待っていたノストさんと再会したら、どう思うか?
もうぼろぼろ泣いて嬉しいのは間違いないけど、一方で「巻きこんだ」観念が強くのしかかると作者的には感じました。嬉しいけど、ずっとそれを心に引っ掛けていそうな。
そう思った時点で、本編のノスステの関係って破綻しているというか、ステラがこじらせているというか、いろいろ取り返しがつかなくなっているんだなと思いました…
あと、ノストさんはノストさんでステラ第一すぎるので、千年もステラのことを想っていたらコッチもこじらせそうだと思った。
両方が記憶を保持してるエンディングは、ここでやめることにしました。
▼神を倒す・千年後に再会・記憶なし
ということで今度はどちらも記憶をなくしてみることに。
世界の再構築の対価は、ステラ自身の記憶と、ノストさん(仲間全員然り)の中のステラの記憶が対価になったという考え。
千年後、自分が何者でどこから来たのかもわからない、すべての記憶を失ったステラと、ステラのことを忘れたノストさんが出会って、あれ?この人知ってる…?みたいな。
でもここで問題が。
すべて忘れてしまったステラが、これまで通り楽天家で元気かというとそうでもなさそうかなと。きっと自分が誰だかわからなくて不安だらけだろうし、そんな状態だとクロムエラトの暴発もありそうで…それはステラらしくない、Reらしくないかなと。
ちなみに記憶喪失のステラのイメソンあります。めっちゃ不安な曲やがな。
で、ノストさんもノストさんで、ステラを忘れた状態です千年も生きてくれる気はしない。
たとえラルさんに言われたとしても、感情が伴わなければしんどいだけだろう。
▼神を倒す・千年後に再会・片方の記憶なし
今度は片方だけ持ってる例を考えてみました。まあやはり、記憶を失うのは対価的にステラの方でしょう。
「記憶を持ったままのノストさんが、記憶のないステラを、千年前のステラに重ねて見る」状況になるんじゃないかと。
で、それはこのReにおいてはたぶんアウト寄り。
ステラ・ルナ、サリカ・ユニス、アルトミセア・過去のアルトミセアなどなど、見た目や性格、はたまた許しがたい過去の自分、自分と似ているor確かに自分でも、「同じじゃない」って言ってきた話なので。
決定的なのは、個人的な好みの話ですが、記憶がある方が失った側に「君はこういう人だった」と教えるのはなんか刷り込みみたいで…
記憶がない側にとっては、自分が何者かわからないってだけで不安なので、そこにつけ込む形になる(悪意がなくとも)のがなんか…
モヤモヤが募りこれもなしで。
ちなみに千年後に再会して記憶がないステラのメモ話
▼神を倒す・千年後に再会・一部記憶なし
それで、最終的に採用になったのがこれ。
ステラは生まれた時の記憶…つまり自分は人間で父はヒースで、アルフィン村で平穏に暮らしてたという神に与えられた初期の記憶までは持ってて、それ以降の自分で歩んだ記憶は対価としてなくす。しかし、ノストさんのことだけは、こんな人がいたっていう朧げな記憶が残る。
あと、人々の記憶にある「ステラ」という存在の記憶も対価となってる。
伴って、ノストさんもステラのことを忘れるが、彼はステラの力で生きながらえたある種ステラの眷属なので、その性質から「ステラ」の存在は覚えているが、「ステラ」がどんな顔でどんな雰囲気だったのかなど、生の記憶を忘れる。あの時こういうやり取りをした、とか記録としては覚えてるという感じ。
これによって、ステラは「大切な人だけ覚えてる」、ノストさんは「大切な人だけ忘れてる」という対の構造になりました。
ステラは、これまで通り元気に旅をするけど、その人に会いたいって旅に出る。
ノストさんは、どうしても思い出せない存在に、どうしてこんなに焦がれるのかその理由が知りたいのと、自覚なしに会いたいと思って、千年の時間を過ごす。
でも、ステラもノストさんも、そうなると本編の二人とはもはや別人なんですよね。
千年後のステラは本編を駆け抜けた「ステラ」ではなく、千年後のノストさんは「ステラ」を忘れて千年生きてしまった「ノストさん」あらざるもの。
それでも、今の自分の胸が訴えるまま生きた結果、二人は出会うことになった。
二人の関係も「再構築」されたという話でした。