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君笑文となんか語ってる

2012/09/5

君笑のフォルダを整理してたらボツになった文が出てきた。
原文だと中途半端だったのでちょっと書き加えてここに
作者ですけどさすがに時が経っているので、内容や細かい設定がうろ覚えで間違ってないかヒヤヒヤですが…;;
いかに当時の自分がアホだったのか思い知ってウワーってなった…orz
高校生には大きすぎるテーマと展開だったと今更。
やっぱ創作する際には、知識って重要だと思うんです。
プロの作家さんってやっぱ凄い勉強してるし、細かな設定とか説得力があって凄い。
今後はもうちょい頑張りたいなあ。でも作品としては割と気に入ってます。
まさに「反省はしている、後悔はしてない」
でももっと早めにフェンネル大陸シリーズ読んでればよかったなぁ^^;
あ、今フェンネル大陸シリーズにハマってます。
国家間の戦争とかな感じの小説。
さっき言ったように、この作者は凄い勉強してます。(って私が言うのもあれだが
国家ごとに風土が違い、その環境でとれる作物、ガラスの精製技術、建築技術などが説得力を持ってそれぞれ違う。
初歩的なところかもしれないけど、これまで私はここまで設定している本に出会ったことなくて感動した。
やっぱりちゃんと知識を持ってないとダメだなって改めて思いました。
もちろん文章も綺麗だし展開も面白いよ。
十二国記とか好きな人は好きだと思うのでみんな読みましょう!(ステマ
なんであんなに面白いのに結構マイナーなんだろう…まじみんな読もうぜ…願わくばNHK枠とかでアニメ化を…←
サチかっこよすぎるよ…彼は何歳なん?20歳は超えてると見た
愛称でサッチーって呼んでるけどボクサッチーよろしくね!のたらこじゃないよ
あとサチフェンは公式なんです?サチフェンの相棒的な関係がすごい好き
でもそれだとサッチーロリコn…もうなんでもいい。フェンが大人びててかっこよすぎるのがいけないんだ…
どうでもいいけど、国名やキャラの名前(は少しだが)がほとんど花の名前だと知って、そして恐らく花言葉まで考えてつけたんだろう調べて鳥肌立った
椎奈さん…恐ろしい人…
大きく話がそれました。
ボツ文ですが追記に。当時、蛇足かなっと思って切った部分です。
メインキャラは誰ひとりとして出てきません(笑)
エピローグのネタバレなので本編読了済みが望ましいです
そのうち君笑のページに移したいっすね
ていうかページ直したいっすね(遠い目)


「アンタ、バルディア参謀っすよね?」
 王城隣に立つ参謀の屋敷。城ほどではないが、セキュリティシステムや警備兵がわんさかいるはずの場所だ。
 その屋敷の奥の間で、窓の外を眺めていたら、背後から声をかけられた。……自分の他に、誰もいないはずなのに。
 内心で動揺が起こった瞬間、今までの経験で、顔が勝手に無表情になる。肩越しに後ろを見てみると、黒いシャツ姿の上にバルディアの赤い軍服を着た一人の青年がやや離れたところに立っていた。
「……どなたでしょうか。失礼ながら、軍人には見えませんが」
「あっはー、やっぱ自分、軍人には向いてないんすかね~。んーまぁ、こーゆーもんっす。あ、危害を加えるつもりはないんで、できれば警備兵は呼ばないでほしいっす。っても皆さん、お休み中っすけどね~」
 バルディア参謀・雨見紫昏が警戒しつつ、瑠璃色の髪の青年に問うと、彼は一冊の手帳を見せながら気楽な口調でとんでもないことを明かした。
 試しに紫昏は、青年に見えない位置――自分の体の前で、警備兵を呼び出す小型機器のボタンを押してみた。彼らの詰所は、この部屋の隣だ。少し待ってみるが、遅くても10秒以内には駆けつけるだろうに、誰一人として来ない。
 ――どうやら、この青年の侵入を許してしまったらしい。紫昏は青年の方に向き直り、改めて彼の手帳に目をやった。フェルベスとイースルシアの共同国家組織、《リグガースト》機動班・《バルジアー》のものだった。
「……《リグガースト》の方がわざわざここまで、何かご用ですか?」
「ご用じゃなかったら来ないっすよ、こんなとこ。自分はメッセンジャーっす。現在最前線にいる、<隻眼の獅子>サマからの伝言っすよ~。軍部に指示出してる参謀サマと話した方が早いってことで、こんなとこまで来たっす。獅子サマは人遣いが荒いっすよ~、ほんと」
 軽い口調で言う青年――氷室奏の言葉に、紫昏は嫌な予感を覚えた。フェルベスの<隻眼の獅子>――昴 祐羽。実質的な軍指令である将軍の彼から、言葉を預かってきたと。
「『休戦を申し込む』……だそーっす」
「……<隻眼の獅子>が?何かの間違いではないですか?降伏すると言うのならともかく、休戦?こちらの兵力が圧倒的なことは知っているはずでしょう」
 紫昏がとぼけた様子で言うと、奏は笑った。
「そちらさんこそ、認めた方がいーっすよ?この戦争、ただの消耗戦になってきてるの、もちろん知ってるっすよね?」
「……ええ」
「勝ち目が薄いとまでは言えないっすけど、もしフェルベスに勝つつもりなら、かんなりの代償を払うことになりそーっすよ。それこそ、国の総力上げて」
「………………」
「フェルベス舐めてたっすね。兵器は、フェルベス軍の理術でほぼ壊滅。これから造っても、その頃にはこのビアルドにまでフェルベス軍が進軍してくると思われるっす。何より、アルテスが足りないんじゃないっすか? ……っとと」
 ふと、奏が何かに気が付いたように、ポケットに手を突っ込んだ。震えるそれを、奏は摘み上げて笑った。
「ちょうどいいっす。実況中継っすよ。出ちゃって下さいっす」
 と、奏はそれを放って渡してきた。紫昏が受け取ると、それは1本の無線電話だった。振動を続けるそれと、奏とを見比べてから、通話状態にして耳に当てた。
 受話口からは、何の声もしなかった。ただバックに、かすかな喧騒が聞こえる。
『……無言ということは、奏じゃないな。バルディア参謀か』
 しばらくの沈黙の後、不意に男の声が聞こえてきた。何も言っていないのに正体を当てられ、少し動揺する。どうやら奏から話が行っているらしい。
『私は、《リグガースト》機動班・《バルジアー》の鈴桜烙獅だ。本当は祐羽……<隻眼の獅子>に言ってもらいたいが、奴は手が離せない。代わりに私が言おう』
 紫昏が一言も言わないうちに、鈴桜はどんどん話を進めていく。
『戦争をやめるように指示を出した方がいい。その方が利口だ』
「………………」
『確かにバルディアの方が兵力は多いが、統率がとれていない。バルディアの兵育成は、個々は見事なものだが、協調性は乏しいように思える。隊長の指示以外では動いていないようだ。それを利用して、こちらは、隊長兵は真っ先に潰し、統率を崩している。<隻眼の獅子>相手に粘る相手も、そういないからな。そして残りの兵は理術で一掃だ』
「………………」
『この戦争は、バルディアが一方的に仕掛けてきたものだ。バルディアが攻撃を止めれば終結する。ただの消耗戦はやめにしないか?このままでは両国とも疲弊して、やがて国内で暴動が起き、他国の領土どころではなくなるぞ』
 確かに、国のわずかばかりの食料や、急ピッチで造らせている武具や飛空艇、民にも兵にも疲労は募るばかりだ。今は種でも、やがて不満が膨らんでいき、その矛先が自国に向けられる日も遠くないだろう。民にとって意義なき戦争ほど疲弊するものはない。
 自分の感じたことを交えつつ昴将軍の伝言を伝える鈴桜に、紫昏はなるだけ淡々とした口調で返した。
「この戦争を始めたのは陛下の御意思です。陛下に進言してみなければなんとも」
『下手な芝居はいい。バルディア王は、ほとんどお前の言いなりだと敏腕諜報員からすでに聞いている』
 それは、バルディア国民ですら知らぬ機密事項だ。紫昏が無表情のまま、傍に立つ奏を振り返ると、彼はニカっと笑ってひらひら手を振った。底の知れない男だ。
 暗雲が立ち込める風土の中、日照時間をなんとか確保できる北と南で採れる作物と、海の向こうの国からの輸入に頼りつつ、国内の鉱山から出る鉄鋼で機械の発展を続ける国。
 代々、国王は、隣国からの干渉を拒み、虎視眈々とフェルベスを睨み据えてきた。
 小国フィルテリアに敗北したダグスの屈辱を、王家は数百年経った今でも忘れていないらしい。まるで呪いのようだと、傍目から紫昏は思っていた。
 しかしこのままでは、これ以上、バルディアには発展の余地が残されていないこともよくわかっていた。
 王家、軍部、両方に関与する参謀という立場上、王家から代々の禍根を、軍部から民の事情を、紫昏はどちらも見知っていた。
 これは、王家のプライドと、国の発展の間をとった結果だ。
 バルディアに隣接する、フェルベスのウィオール地方。そこの潜在価値が未知数の鉱山を狙い、フェルベスに侵攻。鉱山を獲得し、バルディアに比べれば良い気候条件のその土地も手に入れる。
 そうして、この戦争は始まった。
『頭が良すぎるのも困りものだな』
「……その言葉、そっくりそのままお返ししますよ」
 一体、この二人は何処まで知っているのか。すべて見透かされているような気がして、しかしただの鎌をかけた言葉なのか。ただ一言、そう返した。
 それから相手が言葉を紡ぐより先に、言葉を重ねる。
「ひとつ言っておきます。フィルテリアとダグスだった頃からの禍根は消えません。そちらを解消しなければ、今後もこのような戦争が起きる可能性は十分有り得ます」
『あぁ、そうかもしれないな。フィルテリアは、戦後すぐに最高指揮官が姿を消してしまったからな。ダグスとしては不満ばかりが残っただろう。だが今は違う』
「………………」
『祐羽に……昴将軍に、その頃の禍根も清算するように進言してもらうさ』
「……よろしくお願いします」
 囁くような声は、聞こえていないだろう。それでいい。
 電話を下ろした紫昏に、その横から奏が笑って言ってきた。
「紫昏サンは、バルディアがほんと大切なんすね」
「……そう見えます?」
「じゃないと、現状を説明できないっす」
 笑顔で迷いなく断言する奏を見て、紫昏はふっと口元を緩めた。


そういや戦争の黒幕について本編書いてなかった気がして、あばばってなってます。
黒幕は紫昏でした

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